アメリカ商標出願での使用証拠

アメリカでの商標出願は、特有の配慮が必要ですので、お気をつけください。

 

アメリカ商標出願での使用証拠

アメリカは使用主義

アメリカの商標法は、使用主義というものが採用されている点が最大の特徴になります。

先願主義の日本とは全く違うという事になっています。

 

使用主義というのはその名前の通りに使用しているかどうかを最優先に考えるというもので、先に使用していた方に権利があるという考え方です。

先願主義というのは申請を先にした方に権利を与えるというもので、使用していたかどうかという事は問われないのがこの考え方という事になります。

 

米国では商標登録の出願の方法は下記の4つの方法があるので、その中から該当するものを選択をすることになります(複数選択可)。

1.米国での実際の使用に基づく出願
最初に使っていた日を明示して、「使用証拠」を提出して示すという事をします。

2.使用の意思に基づく出願
まだその商標を使っていない場合に出来る出願で、これから使うという意思を示して出願をするというものです。
なお、登録許可通知が発行されてから、6ヶ月以内に「使用宣誓書」及び「使用証拠」を提出することで登録が認められます。

3.本国登録に基づく出願
日本で商標を登録している場合に、その登録を根拠としてアメリカでの使用をしているかどうかに関係なくアメリカで出願する事が出来るというものです。

4.本国出願に基づくパリ優先権主張をした出願
日本国の商標登録出願から6ヶ月以内なら、それを基礎として、アメリカでの使用実績に関係なくアメリカで出願する事ができるというものです。

 

上記の条件を噛み砕いて説明すると、アメリカ国内で使用予定があることか、または外国において商標出願されていることのいずれか1つが大まかな条件になります。

このように、アメリカは使用実績や使用開始日、使用する意思というように使おうとしている、若しくは使ったという事を重視していることが分かります。

これが日本における先願主義とは大きく異なることに注意が必要です。

 

 

 

 

 

使用証拠の例

使用主義で重要なのが使用証拠という事になるわけですが、これにはいろいろな示し方があります。

例えば、商標が付された商品の写真画像を提出するというのも証拠となりますし、商品の容器・梱包物に商標が付されている写真画像も証拠となります。

 

証拠としてまず重要視されるのが写真というのは間違いないところですが、マニュアルや取扱説明書など商品の一部として認められるものについては、これも証拠として認められる事があります。

商品の表示などにおいては、値段が表示されていて販売のフォームが見てわかるようになっているという事も必要とされる事になります。つ

まり、商品の使用証拠とする時には使用されている商品が明確にわかる事などが必要になるということです。

 

役務商標の場合の例としては、当該役務が表示されているウェブサイトがそのまま証拠となり、役務が表示されている会社案内も使用証拠という事に出来ます。

こうしてみると、商品商標の使用証拠は役務商標の使用証拠に比較して、厳格な事がわかります。

 

それだけ、この商標登録の意味が大きいという事も考えられます。類似品なども出てきやすいという背景もあると考えられます。

商品商標は企業にとっては生命線ともなりえるものですしブランド化しやすいものではありますが、役務商標はそのような事はなく、それほどの厳格さを必要としないからという事になっているのかもしれません。

 

こうしたものを示さなければならないのがアメリカの特徴的なところですから、日本のような考え方とは全く違うという事を考えておく必要があります。

 

 

 
 
    どうも 
 弁理士 吉田雄一  

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